誰にでも起こりえる心の病

皆さんは「抑うつ状態」という言葉に聞き覚えがありますか?「うつ病」とはちょっと違った状態なんです。自分の実体験を交えるとより話しやすいので、メンタルが強い・弱いは関係なく、誰にでも起こりえる状態ということで、その原因や対策・心の持ちようなどのお話をしていこうと思います。

「抑うつ状態」とは?

僕は過去に「抑うつ状態」になった経験があります。「うつ病」の診断はされたことがないので、今回は自分の実体験として抑うつ状態を取り上げたのが理由です。

簡単に抑うつ状態について説明しますと、ストレスや身体的な状態など、色々な要因によって気分が落ち込み、徐々に生きるエネルギーが乏しくなり、活動力などが低下していき、身体のさまざまなところに不調が起こる状態のことを言います。精神疾患、身体疾患、更に薬剤の影響などでも起こると言われています。

ちなみに、抑うつの状態が強く、期間が長く続くなどの診断基準を満たしていると、「うつ病」と診断されます。

「抑うつ状態」になりやすい原因

色々な原因となり得るものがありますので、これが絶対と言えるものはありませんが、現代の社会においては誰もが無関係とは言えないんです。

几帳面・良心的・勤勉・責任感が強いなどの社会的には優秀と評価される人が抑うつ状態になりやすい傾向があると言われています。対人関係においては、他人との摩擦を避け、利己的ではなく寧ろ自分を犠牲にしてでも他人の幸福や利益を考えます。こうした性格を持つ傾向の強い人が、転職や退職・昇進などの仕事上においての出来事の他、出産や病気、近親者の死亡などのライフイベントにより、それまで当たり前だった日々の生活の秩序が維持出来なくなった時に、抑うつ状態へ傾くと言われています。

WHO(世界保健機関)はうつ病・抑うつ状態の生涯有病率(一生のうち一度は病気にかかる人の割り合い)を約3~5%と発表しています。100人いたら3~5人がうつ病・抑うつ状態と診断されているということです。女性は10~25%と、男性の約2倍の数字です。

僕自身かなりやっかいな状態で、浮き沈みがかなり激しく、落ち込むときはとことん落ち込んで、ある時は落ち込んでいた気持ちが突然上昇して「何でも出来るぞ状態」になって全てが超活発になったりと、自分をコントロールすることが全く出来ずに疲れきっていた時期もありました。

抑うつ・うつ病の予防、私たちが出来ること

  1. まずは病気を受け止める
  2. 正しい病気の知識を知る
  3. 辛い気持ちを受け入れる
  4. 意見することを控えて、話しをしっかり聞いてあげる

何もせず、弱音を吐き続けて沈んでいる姿を目にすると、つい口を出してしまいたくなることもあると思います。しかし、家族やパートナー・周りに理解されにくい苦しさから口論になってしまうケースは少なくありません。その場合、脳の病気であることを受け止め理解し、生活リズムを少しずつ整えていきましょう。家族やパートナーの服用のサポートもとても大事になってきます。

僕自身が過去に苦しい思いを経験し、周りの見守りと支えがあったおかげで、少しずつ立ち直って行きました。完全に治すところまでには正直至っていないかもしれませんが、その抑うつ状態を抑える・防ぐ工夫は幾らでも出来ます。その自分の経験から、カウンセリングを通して良い方向に進んで行く人が増えればと思っております。

ラインにお問合せ頂くと無料でカウンセリングをさせて頂くことが出来ます。夜でも夜中でも大丈夫です。小さなことでも遠慮なくご相談下さい。